「心の風邪」をひいた時はについて
うつ病は一昔前と比べて大変認知度の高い病気になりました。最近では糖尿病や高脂血症といった生活習慣病のひとつにうつ病も加えようという動きがあるようです。それだけ誰もがいつかかってもおかしくない病、うつ病。しかしどんな病気にも共通して言えることですが、自分自身が実際に経験しなければ、どれくらいその病気が大変かはわからないものです。私自身はこれまで何度かうつ症状を経験しています。
私の場合は正確に言うとうつ病ではなく、不安障害という病気の中の一症状としてうつ症状が出たのですけれども、内容的には同じうつ症状ですから、おそらくうつ病を患った方たちの状態とはああいうものかというのはだいたい想像ができます。とにかく動きたくない。何もしたくない。食べたくない。基本的にアクティブで多趣味な私がしたいことが何もない、という状態になりました。1週間あまり、殆ど食事をせず水ばかり飲んでいたような記憶があります。
そこから浮き上がるために一番必要な事。実体験から言わせていただくと、それはとにかく待つ事だと思います。たとえ誰かからそろそろ浮き上がるべきだ、と言われても人にはそれぞれ異なったリズムがあります。まだその時期が来ていなければ、そうする必要はないのです。無理をして誰かの期待に添おうとすれば、余計に回復が遅れてしまいます。うつ症状とはエネルギーが枯渇している状態とも言えます。そんな状態の時にはきちんとした医学的処置を受けながら、エネルギーが再び湧いてくるのを待てばいい。そんな状態の時は、「次のステップに向けて自分の内部でエネルギーを貯めている時。今は準備段階なんだ」と思うと更に楽になると思います。これらはすべて私が実際に経験したことです。これが何かのお役に立てば幸いです。
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